動作術の会◎「運動の質を高める 〜 書籍『技アリの身体になる』をテキストに」について
月に一回のペースで「運動の質を高める 〜 書籍『技アリの身体になる』をテキストに」というタイトルで、動作術の講習会を行なっている。
このテーマは、拙著『技アリの身体になる』(バジリコ)に紹介した稽古素材(ドリル)を稽古するのが目的だが、書籍にある稽古素材から始まり、今の視点からの稽古素材へと展開することが多い。
書籍を書いてから15年。
当時は甲野善紀先生の武術を稽古するための身体と感覚を作ることを目指したのだった。
今になって構造動作トレーニングから各稽古素材を見直してみても矛盾することが少なく、自分が中村考宏先生の構造動作トレーニングに深く関わっていくのも必然だったといえる。
書いた頃は、感覚的に伝えていた稽古素材を、構造動作理論から、根拠とともに説明できるようになったのは進歩といっていいだろう。
当然わたしも15年の年齢を重ねてきているが、はるかに楽に動けているし、運動についての理解も深まってきている。
運動は、動けてとき初めて理解するのであり、動けないことは分かっていない。
身体の技法でいえば、出来て初めて分かるのである。
「運動の質を高める 〜 書籍『技アリの身体になる』をテキストに」の動作術講習会は、運動の本質を学ぶクラスともいえる。
すべての動く人が対象なので、一度参加してみてほしい。