テーマ解説「ナンバ歩き・走り」

◎ナンバ歩き・走り
半身動作研究会の「半身動作」とは「ナンバ動作」のことです。
ナンバ動作とは「ねじらない、うねらない、ためない」という松聲館の技法を学ぶ上では必須の動きです。

●半身動作研究会の考える「歩く」
「歩くとは一歩前に立つことの連続」です。そのため稽古は「一本足で立つ=一足立ち」ことから始まります。

●左右半身感覚
「一足立ち」で左右半身の感覚を養います。
これは「左右軸」を作ることでもあります。
「左右軸」は「動作軸」とも言い、あらゆる動作の基準となります。
これに対して「中心軸」は「調整軸」とも言い、からだのポジションのコントロールをします。

●ナンバ走り
歩きのポジションから、重心を前に出してそこに足を運び、倒れながら進むのが走りです。ゆっくりでも重心を前に出せば「走り」だと半身動作研究会では考えています。

参考文献
「ナンバ考」(中島章夫)

「ナンバの『姿勢』『動作』」(中島章夫)