12/10【特別稽古】半身動作研究会 for SPORTS のこと
12月10日(土)に行う「半身動作研究会 for SPORTS」はちょっと特殊な事情で開催が決まった。
これまで数度だけ稽古会に参加した沖縄の青年Yさんのために行うのである。
Yさんはバスケットに古武術的動作を取り入れようと、4年前に甲野先生の講習会に参加したり、わたしとも稽古した。昨年は構造動作トレーニングセミナーにも参加した。
しかし本拠地が沖縄なので孤軍奮闘、滅多に上京できないのでわたしともメールなどのやり取り程度であった。
今回Yさんが三日間だけ東京に来るという。そのとき教えてもらいたいことがあるというので、どこかで会おうということになったのである。するとYさんが自分ひとりで聞くのはもったいないので、東京の知り合いにも声をかけるから講習会をやってもらえませんか、という話に展開したのだった。
わたしは元来スポーツが苦手で、バスケットのルールも知らない人間だ。だがYさんの質問は競り合いで相手の力をどう流すか、できれば相手の体勢を崩せるといいのだが、ということだったので、「皮膚の操作」という観点から十分に伝えることが可能だと思った。
また以前と違って、現在は構造動作理論の研鑽も少し進み、スポーツする人にとっても有用なトレーニング方法をいくつか伝えることができるようになったというのも大きい。Yさんは三日でまた沖縄に帰ってしまう。沖縄では武術的な身体操法をバスケに応用するという仲間は少ないらしく、ひとりで研究を進めなくてはならない。それなら一人でもトレーニングできる具体的な方法をしっかり覚えて帰ってもらいたいと思った。
そういうわけで、この講習会では動作の効果をあれこれ試すという時間を省いて、ともかくトレーニング法、当会のことばでいう稽古素材を前半に十分に稽古するつもりである。
後半にはYさんのリクエストである当たり負けしない方法、接触を利用する方法をがっちり稽古する。これは前半に練習する予定のニュートラルな姿勢を元に、姿勢を崩さずに動く効果をたくさん体験するようにしたい。テクニックとしての「皮膚の操作」も原理的な検証も時間がもったいないのでしない。なにしろYさんの「次回」が何年後になるかわからないのだから、ひとりで検証していくのに耐える稽古素材を提供するつもりである。
というわけで、10日は通常と違う稽古になると思う。しかしそのために返ってわかりやすい講習会になるかもしれない。
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★12月10日(土)18時15分─20時30分(18時受付け開始)
◎【特別稽古】半身動作研究会 for SPORTS ワンテーマ「動きを封じる」
●講師:中島章夫(武術稽古法研究家、骨盤おこしトレーナー)
●会場:京橋プラザ区民館 多目的ホール
●定員:20名
●参加費:2000円
【ひとこと】接触した相手を止める、崩すなど「動きを封じる」ための技を稽古します。同時に動けるポジション作りのための構造動作理論に基づくトレーニング方法を徹底指導します。
▶申し込み:半身動作研究会(中島)
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