中村考宏先生のブログ「治療の考え方」
構造動作トレーニングの中村考宏先生のブログに「治療の考え方」という記事がある。
「治療の考え方」
治療というものを、痛みや症状がなくなったら治癒したと考えがちだ。
ところがしばらくするとその痛みや症状がぶり返すということがある。「ふりだしに戻る」という感じだ。
痛みや症状を作り出しているものはわたしたちの内にあるのだから、そこが修正されないと次に進めない。
その修正はわたし自身がやるしかないのだが、そうしようと決断しただけでは修正されない。具体的な行動が必要なのだが、それがわかれば世話はない。わからないからぶり返すのだ。
そこに人の手で一押ししてもらう必要がある。
この一押しが治療ということで、それは当事者の次の一歩をサポートすることだと思う。
治療というのはあくまでもサポートで、解決するのは当事者、あるいは当事者の身体ということになる。
「徒手検査、施術、動作改善」
これが中村先生の考える治療の流れであり、最後の動作改善のバトンは当事者に渡される。
道筋を示しバトンを渡すのが治療の専門家というもので、その道を進むのは自分自身ということだ。
一回で道を進めるとは限らないが、迷子になったらまた主体的に治療の流れに戻り、自分の道をしっかり掴めるように努力することが大切なのだと思う。
そこを理解しないと、どんなに優れた治療家や医師を求めて渡り歩いても、いつまでも渡りをやめられないことになる。
そして治療する側の心構えを中村先生は以下のように言っている。
「治療院でおこなう治療を施術のことだと捉えている人が多い。当院では、徒手検査、施術、動作改善をおこなうが、その人が日常生活動作を快適におこなえるようにする動作改善をクリアするまでが治療だと考えている。」
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