姿勢・運動の方向性と快適な動作
中村先生を東京に招いて「骨盤おこしトレーニング」の講習を開いてもらって今月で11年目になる。
当初から中村先生が言っていたのは「大切なのは骨格ポジションと運動の方向性」ということだった。
これは「動作に適切な姿勢があって、適切な運動がある」ということだろう。
その後多くの書籍を執筆することになるが、そのテーマの流れを見てみると中村先生の考え方がわかる。
主要な書籍を東京セミナー開始からの年数で見てみると、
・3年目の『「骨盤おこし」で身体が目覚める』で適切な運動のための骨格ポジション。
・4年目前半の『趾でカラダが変わる』で骨格ポジションを支える土台。
・4年目後半の『 “動き"のフィジカルトレーニング』で適切な姿勢と運動方向での筋肉トレーニング。
・8年目の『「深部感覚」から身体がよみがえる!』で運動を支える感覚のリハビリトレーニング。
・9年目の『しゃがむ力』で、スクワットを題材にボジション、接地、筋トレをトータルに扱う。
・10年目の『指先から身体を整える』でリハビリから治癒へ至る道筋。
といった感じになる。
これらは個人がトレーニングに取り組む際の流れであり、さらにその先に進むための流れでもある。
適切な姿勢、適切な運動の方向、それに伴う深部感覚を高め、自分の身体と運動を自分のものとしていく。
そして高まった深部感覚で、さらに適切な姿勢と運動を獲得して機能を回復し、そのことがまた深部感覚を高め……と螺旋状にトレーニングが進んでいくことになる。
構造動作トレーニングは、現時点での自分の姿勢と運動をより適切な方向に切り替える方法であり、将来の自分の姿勢と運動をその能力の限界まで運んでくれる指標でもある。
さて、中村考宏先生のブログに足裏の接地感覚についての記事がアップされた。
(「感覚をトレーニングする足指スクワット」)
この記事の中で、ここで述べたことの無駄と幻想を削ぎ落とした一文がある。
「筋力低下を回復するには、筋肉の起始停止部を整えて、関節の正しい方向に可動訓練をおこなうのが鉄則」
冒頭に書いた「骨格ポジションと運動の方向性」の内容が明確に書いてある。
「骨格ポジション」=「筋肉の起始停止部を整える」、「運動の方向性」=「関節の正しい方向に稼働訓練をおこなう」。
身体の運動を語る言葉の、あれこれの飾りを取り払っていくと身体はイキイキと動き出すのかもしれない。
あとこの記事でのもう一つの注目した言葉は「快適な動作」。構造動作トレーニングの目的を良く言い表している気がする。
詳しい内容は元のブログに当たってください。
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今月の構造動作トレーニング東京教室の日程は以下の通りです。
ご都合のつく方はぜひご参加ください。
7/20・7/21【技アリ企画】構造動作トレーニング・東京教室のお知らせ
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