3月20日のテレビ放送のこと ━ 『ぷらちなライフ 〜人生楽笑〜』
ぷらちなライフ~人生楽笑~
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3月20日(日)の午前10時から放送されたTOKYO MX 「ぷらちなライフ~人生楽笑~」。
わたしはちょうど、埼玉の吉川での講習会直前で見ることができず、21日の夜になって録画を見ました。
フェイスブックやメールでたくさんの感想をいただき、ありがたいことです。
カルチャー教室にも放送のことを知らせておいたので、壁に記事を張り出してくれたりして、それで知って見てくれた人もいます。
40分ほど収録したものが8分ほどになったので、ずいぶんとコンパクトになっていました。
骨盤模型を使って股関節の動きを説明しつつ、滑らかに正座から立ち上がる動作の部分はカットされていたので、テレビでは無意味に骨盤模型を手にしていたり、画面の端に映っていたり、また片方の足袋を脱いで足指の握り方を解説したのですが、それもカットされていたので、これまた無意味に片手に足袋を持ったまま、カメラに向かって終わりの挨拶をしているという妙な画面になっていました。
でも感想をくれた人の中でそれに触れる人は誰もいませんでしたし、自分で見ていても流れで見ていると、結構無視できるものだと感じました。
映画やドラマではないですから、何度も再放送されたりビデオで見るみたいなことはないですからね。
テレビ出演を仕事としている人でない限り、自分が出ている番組をじっくり見るのが好き、という人はあまりいないのではないでしょうか。
わたしはDVDを二枚も出させてもらっているし、古武術介護の岡田真一郎さんのDVDでも対談を収めています。また『甲野善紀の身体操作術』という映画にも甲野先生についてインタビューをされる形でけっこうな長さで出演しているのですが、見ていて恥ずかしくなります。
それでも今回のテレビは、まあそんなものかな、という感じで見ることができたのは年をとって図々しくなったからでしょう。
それでも今回の編集後の番組を見て改めて確信したことがあります。
動きはまず見せることが大事で、細かな説明や原理は不要である
ということです。
教える側はともすると、仕組みや理由を説明したくなります。しかしそれは、聞く側、学ぶ側がその段階に進むまで、意味がわからないだけでなく、むしろ理解を妨げる雑音にもなっているのかもしれないですよね。
もし番組でカットされた股関節の説明があったときのことを考えると、はじめて動作術の正座からの立ち上がりを見る人は、何か難しいこと、新しい技術を身に付けることだと思ったかもしれません。
「何だか楽そうに座っていて、そこから楽そうに立ったなあ」という印象を持ってもらうことがすごく大切なのではないか、ということです。
あとは一緒にやってみる。やってみながら説明する。説明を聞いてまたやってみる。その繰り返しの中で、ふっと動けて自分の中にあった滑らかな動作に気付く。そこからまた次のレベルへと一段上がる、ということでしょう。
シンプルがいいというのはわかっているつもりでも、けっこう複雑好きで理屈屋の自分がいるので、今回の番組のようにバッサリカットしてもらうとありがたいですよね。
でも講習会だと誰もカットしてくれないから、自分がディレクターにならないといけないですね。
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