【構造動作】胸割り運動の前に
第2回構造動作トレーニングセミナーで、中村先生から「胸割り運動」の前段階のトレーニング方法が提案された。
もっとも基本となる運動は、正座またはイスに腰掛けて股関節(ヒップジョイント)から胴体を倒すというシンプルなもの(「骨盤おこし前後運動」)である。
「胸割り運動」はこれに胸椎の動きを付けて胸を出していく。
しかしこれは胸椎の可動性が出てこないと、腰椎で反ってしまうことが多く、そうなると腰を痛める可能性がでてくる。
実際には胸椎をちょっとずつ動かせばいいのだが、この「ちょっと動かす」が感じられるぐらいなら世話は無い。それがわからなから腰から動いてしまうわけだ。
そこで今回の基礎トレーニングでえにし先生が紹介したのが顔の向きを変えない前後運動である。
このやり方自体は以前のセミナーでもやっていたが、胸割り運動の前段階のトレーニングであるとはっきり言ったのは今回はじめて。
まず骨盤立位の座り姿勢で、首にしわができない位置に頭を持ってくる。かといって顎を出しすぎて首の後ろに力が入ってはいけない。
顎は出しすぎず引きすぎずがポイント。
その頭の向きのまま空間を滑らすように前後運動をする。
つまり顔だけはいつも正面を向いているようにするのである。
このようにすると、腰が反ることを防ぎやすく股関節から屈曲するという感覚を養いやすい。
これによって前後運動の方向性をしっかりからだが理解してから、胸割り運動に移行すると胸椎の動きがよりわかりやすいかもしれない。
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