◎行ったり来たりする@早稲田大学オープンカレッジ
1月9日 その1
早稲田大学オープンカレッジ八丁堀校での初日。
ここは元小学校の体育で広いからという理由だけで、定員を30名としていた。
だいたいいつも15名ぐらい、多くて20名ほどだったのが、今回は昨年暮れに28名になっていた。
で、初日は30名ジャスト。まったくびっくりである。
たとえば甲野先生や介護の岡田慎一郎さんがテレビで取り上げられた直後であれば、一時そういう反応があることもあるが、そういうこともなさそうだ。
それに他のカルチャー教室はこれまで通りの人数である。
あまりに不思議なので参加者に聞いてみると、新聞広告を見たという人がけっこういた。後で事務所に尋ねてみたら、昨年冬にはじめていくつか広告を打ったという。
そうか、広告か。
でも他のカルチャー教室でも新聞広告を出しているところもあるわけで、ひとつには「早稲田大学」というブランドもあるかもしれない。
冬の体育館は寒い。
だから常連さんだと冬は休む人が多い。その寒さを知っているからである。
現在はヒーターと総合格闘技の人たちが使っていたというマットを敷くことで、少しはマシになっているとはいえ、知らずに申し込んだたくさんの方には気の毒である。
それでも2月はまるまる体育館での講座を休講にして、中央区(建物自体が中央区の施設)が空調工事をする予定なので、3月に講座の続きが始まる時には改善されているはずだ。
今年はどこの稽古でも、基本となる動作を見直しているので、早稲田でもまずは半身動作の基本となる、左右軸の感覚を養う歩法を丁寧にやった。
しかしマットは体育館の床を覆うほどの枚数はなく、中央に島のような感じで敷かれている
歩いてばかりいると、さすがに寒そうな人が増えてきたのでその「島」に上陸。骨盤おこし式の「立位体前屈」をやってからだを暖めた。
そこから股関節の話しになって、寝ている人の上体を起こすのには片方の股関節を使うと起こしやすいという稽古素材を体験してもらった。
すると家庭介護をしている人から質問があり、何回目かでやるつもりだった古武術介護の「上体起こし」の実習をすることにした。
歩法は中途で終わってしまったが、半身動作、骨盤おこしによる股関節動作をやってからやる介護技術系の技の変化を確かめるのも、連続講座だからこそできることだ。
こんな風に行ったり来たりしながら進むのが、わたしの稽古法ともいえる。
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